底地とは?不動産を所有するリスクと活用・売却方法を徹底解説
底地とは?不動産を所有するリスクと活用・売却方法を徹底解説
「親から相続した土地が底地だった」「地代収入はあるけれど少額で、固定資産税の方が高い」
そんな悩みを抱えている地主さんは少なくありません。
底地(そこち) とは、借地権のついた土地のことを指します。
所有していても自由に活用できず、しかも売却しようとしてもなかなか買い手がつかない——。
この記事では、底地の基本知識からリスク、活用・売却方法、実際の事例、そしてよくある質問までを徹底解説します。
「底地の扱いに困っている」「相続でどうしたらいいかわからない」という方に、具体的な解決策をご紹介します。

底地とは?
底地とは、借地人に土地を貸している地主が持っている土地の権利を指します。
借地人はその土地に建物を建てたり住んだりし、地主に「地代」を支払っています。
つまり、底地は「貸している土地」であり、表面的には地主が所有者でも、自由に処分・活用できない制約があります。
底地と借地権の関係
地主が持つもの:底地(所有権の一部)
借地人が持つもの:借地権(利用する権利)
この2つが重なって初めて土地を「自由に売却・活用」できるのです。
逆に言えば、底地だけ・借地権だけでは価値が下がる傾向にあります。

底地を所有するリスク
1. 自由に使えない
底地はすでに借地人が利用しているため、地主が「自分で家を建てる」「駐車場にする」といった自由な利用はできません。
2. 売却価格が低い
底地だけを売却しても、買い手が付きにくく、価格は市場相場の2〜3割程度に落ち込むことが一般的です。
3. 借地人とのトラブル
地代の滞納
借地契約更新時の条件交渉
建替承諾料をめぐる争い
これらが長期的な負担になることもあります。
4. 相続で揉めやすい
底地を相続した場合、複数人で持ち分を分け合う「共有底地」になるケースもあります。
結果、借地人への対応や売却の意思決定がさらに難しくなります。
5. 固定資産税の負担
底地の固定資産税は地主が支払いますが、地代収入は低いため「赤字の土地」になってしまうケースも多いです。
底地と借地権の関係
地主が持つもの:底地(所有権の一部)
借地人が持つもの:借地権(利用する権利)
この2つが重なって初めて土地を「自由に売却・活用」できるのです。
逆に言えば、底地だけ・借地権だけでは価値が下がる傾向にあります。

底地の活用方法
1. 地代収入を得る
底地を所有している限り、借地人から地代収入を得ることができます。
しかし利回りは低く、固定資産税や相続税を考えるとマイナスになることも。
2. 借地人に売却
借地人は底地を買い取ることで「完全所有権」を得られるため、交渉が成立すれば比較的スムーズに売却可能です。
3. 等価交換(借地権と底地をまとめる)
借地人と地主が協力し、底地と借地権をひとつにまとめて第三者に売却する方法。
これにより市場価格に近い値段で売却できます。
4. 底地専門業者への売却
「すぐに手放したい」「借地人と交渉できない」という場合には、底地買取業者に売却するのが現実的です。
数日〜数週間で現金化できるため、相続後の整理にも向いています。
底地の売却価格について
底地の価格は一般的に「時価 × 底地割合」で算出されます。
底地割合はエリアや契約条件によりますが、多くの場合は 20〜30%程度。
例:土地の時価が1億円の場合
借地権割合:70%
底地割合:30%
底地の評価額:1億円 × 30% = 3,000万円程度
ただし、実際の取引価格はさらに低くなるケースもあります。

底地の事例紹介
成功例①:借地人に売却
相続で底地を取得したが、維持費に困っていた地主。
借地人と交渉し、地代10年分に相当する価格で売却成立。
→ 毎年の管理負担から解放され、まとまった現金を得られた。
成功例②:底地業者に売却
遠方に住んでおり借地人との交渉が難しかった地主。
専門業者に相談し、2週間で現金化。
→ 相続税支払いに間に合った。
失敗例:放置して固定資産税が負担に
底地を相続したものの、活用せず放置。
地代収入は年間20万円程度だったが、固定資産税が25万円。
→ 収益どころか赤字となり、結局安値で売却。

FAQ(よくある質問)
底地とは何ですか?
借地人に貸している土地のこと。地主が所有していますが自由に利用できません。底地だけを売ることはできますか?
はい、可能ですが価格は低くなりがちです。借地人や専門業者が主な買い手です。地代の未払いがある場合はどうなりますか?
契約解除や明渡し請求が可能ですが、裁判になるケースも多く解決まで長引きます。底地を持っていると相続税が安くなるって本当ですか?
はい。評価額が低いため節税効果がありますが、資産価値としては低いままです。借地人が買ってくれない場合は?
底地専門業者への売却を検討するのが現実的です。固定資産税は誰が払うのですか?
地主(底地所有者)が負担します。底地と借地権をまとめる方法はありますか?
借地人と協力して等価交換や一括売却を行うことで可能です。

底地は「所有しているのに自由に使えない」「収益が少ない」「売却しづらい」という特徴を持つため、放置すると負担になりやすい資産です。
しかし、
借地人に売却
借地権とまとめて売却
専門業者への売却
相続した底地をどうすべきかわからない
借地人との交渉が難しい
固定資産税の負担をなくしたいお悩みの解決が可能かもしれません、底地、権利調整に特化した、replaceにご相談下さい。